筋肉の名称{日本語とラテン語}坐骨神経痛の理論を学ぶ

最近は記事を書く時、筋肉の正式名も書いてるんです。

筋肉の名前のパターンの豆知識を教えますね。

日本語での筋肉の名前

1:形+2:部位+3:役目+筋 です。

1:形ってのは、筋肉ってだいたい同じものが2つか3つで、ひとつの役目をする筋肉ができています。

大中小の3セットになってたり、長短の2ペアになってますので、そのいずれかがつきます。

2:部位は『からだのどこです』ってこと。だいたい体のそのまんまの名称か、その筋肉がついている骨の名前がつくことが多いです。

3:役目は、伸ばす筋肉なの?縮める筋肉なの?ってことです。これは、つかないこともあります。

1の形で考えて、それで、例をだすと

長◯◯筋って名前があったら、短◯◯筋っていうのとセットになってるってことですよね。

長母趾伸筋 + 短母指伸筋 とかです。この2つはペアです。

大◯◯筋ってのがあったら、中◯◯筋も、小◯◯筋もあるってイメージで(笑)

大殿筋→中殿筋→小殿筋 とかは、3セットの筋肉ですね。

※大と小しかない例外もあります。大腰筋と小腰筋はありますが、中腰筋はないんですよね。

英語名(ラテン語)での名称

イラスト素材をさがすときは、英語みたいなラテン語なので

ラテン語もそんなに難しくないです。

longus長 brevis短
extensor伸ばす筋肉 flexor屈める筋肉
adductor閉じる筋肉(内転) abductor 広げる筋肉(外転)
magnus 大きい medius 中くらい minimus 小さい

とかを覚えておけば組み合わせて探せるようになります。

flexor hallucis longus  って書いてあったら
ちじめる 足の1趾 長い ってことなので
長母趾屈筋ですね。

クイズ

じゃあ、勉強がてら、坐骨神経痛の原因になっている筋肉と神経を見ていきましょう!!

この図はなんだと思いますか?

medically accurate illustration of the flexor digitorum longus

flexor digitorum longus
長趾屈筋 です。

長い方の足の趾を屈げる筋肉 ってことですね。

日本語は大丈夫ですよね。

じゃ、英語名の方をひとつひとつ分解すると

flexor は縮めるって意味です。

digitorum が足の指、趾です。
※ちなみに手の指は digitus です。デジタル時計のデジタルと同じ語源です。

longus は長いです。英語のlong と同じですよね。

だから、
flexor digitorum longus って書いてあったら、
長趾屈筋 だなってわかるわけです。

じゃあ、こちらも見てみましょう

真横から見た図です。

medical accurate illustration of the flexor digitorum brevis

真裏から見た図です。

medically accurate illustration of the flexor digitorum brevis

参考:坐骨神経痛で足の裏に痛みが出てる人おおいですよね!

3d rendered medically accurate illustration of the Plantar Nerve

この筋肉は、坐骨神経痛にすごく関係がある

flexor digitorum brevis
で短趾屈筋です。

brevis は短いって意味ですね。

さきほどは、長趾屈筋を紹介したので、こちらでは、短趾屈筋です。

この
長趾屈筋
短趾屈筋

長と短でペアになって動いているんです。

体の筋肉のほとんどは、2個セットで動いています。

※3個セットもあります。

名前はひとつひとつ、覚える必要はないのですが、この筋肉の名前の法則や、ペアで動いていること。足の指(趾)を動かすだけでも、いろいろな筋肉が使われていることに

思いを馳せてイメージしながら、行えば、坐骨神経痛の改善も、めちゃめちゃ効率的に行えるのです。

『何回やればいいですか?』とか、そういうレベルの質問が愚問だな!って、思えてくるはずですよ!。

もう一個クイズ 。これは何をする筋肉だと思いますか?
ヒント、親指をそらせる筋肉です。

medical accurate illustration of the extensor hallucis longus

ズームアップの図

medical accurate illustration of the extensor hallucis longus


extensor hallucis longus

extensor が伸ばす
hallucis 足の第一趾 つまり母趾
longus 長い

だから、長母趾伸筋 です。

足の親指、第一趾を上にもちあげるだけの筋肉ですけど、こんなながい筋肉がスネからでてるんですよね。

この筋肉の通り道と、坐骨神経痛の坐骨神経と深腓骨神経が、ほぼほぼダブってるんですよ!

深腓骨神経

3d rendered medically accurate illustration of the Deep Peroneal Nerve

参考:浅腓骨神経

3d rendered medically accurate illustration of the superficial peroneal nerve

親指に神経が来てるでしょ??

腓骨神経ってのは、坐骨神経の足の先にたどりついた、終着駅なんです。

だから、つま先あげのときに、いちばん最初に、親指をもち上げあるように動きはじめると効くんです。

普通のあんまり考えてない人は、足の本体だけをパカパカしてるだけですからね!^^。

で、おまけのクイズの筋肉

medically accurate illustration of the flexor hallucis

で、すべての筋肉には、拮抗筋という、反対のことをする筋肉が存在します。

拮抗筋(きっこうきん)とは、筋肉運動の際に反対の動きをする筋肉のことである。 アンタゴニスト(英: antagonist)と呼ばれる。

長母趾伸筋は、そらせる伸ばす筋肉なので

flexor hallucis
これは、親指、第一趾を曲げる筋肉です。これも、こんなにながーーい筋肉が動いているんです。面白いでしょ?

なんどもいいますけど、名前を覚えたり形を覚えるひつようはないですよ。

こういう、仕組みで、動いているんだなー。趾から動かしてあげるのって大事なんだなーー。って思いを馳せる。

これが、一番だいじ!!これが、中級者向けの理論なんです。

これを踏まえてつま先あげの記事をもういちど読んでみてください。あたらしい発見があるはずですよ!

つま先あげ